第17歩:【余話】トップの真面目さと国家の指矩 ―― 高市首相の防衛スタンス

 圧倒的な技術による抑止力(非攻)について語ってきたが、今回は少し視点を現代の政治システムへと移したい。国家という巨大なシステムを預かるトップリーダーは、この「防衛」という現実の直角にどう向き合うべきか。高市首相のスタンスを、「実務家(システム・ビルダー)」の視点から測ってみたい。

1. 祈りだけではシステムは守れない 墨家が説いたように、「平和を祈る」だけでは国や現場は守れない。理不尽な攻撃を防ぐには、法整備(ソフトウェア)と防衛装備(ハードウェア)の両方が物理的に必要になる。高市首相の安全保障に対する姿勢を一言で表すなら、それは極めてストイックな「真面目さ」である。耳障りの良い大衆迎合に逃げず、諸外国の脅威という「厳しい現実の直角」から目を背けず、防衛技術への投資を実務的に進めようとしている。

2. イデオロギーではなく「実装」のプロセス これを単なるイデオロギーで捉えるのは、システムの設計者としては本質を見誤る。彼女が行っているのは、国家という城のセキュリティ・ホール(バグ)を塞いでいく「実装」の作業なのだ。墨家もそうであった。国家の主権を守るという「天志」に従うならば、その準備を徹底的に行うのはトップとして当然のプロトコルである。

3. 嫌われる「真面目さ」を引き受ける覚悟 防衛費の増額や厳しい法規制は反発を招く。しかし、真面目な実務家はそこで妥協して指矩を曲げたりはしない。今見逃せば将来必ずシステムが崩壊すると分かっているからだ。誰に批判されようとも、お天道様の下で国家の防衛という直角を引く。その孤独を引き受ける「真面目さ」に、私たちは敬意を抱く。私たちもそれぞれの現場で、厳しい現実から逃げずに城壁を積み上げていこう。

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