第11歩:報天(ほうてん)の完結 ―― 一日の終わりに天を仰ぐ意味

 お天道様の監査(明鬼)、宇宙のルール(天志)、そして生かし合いのネットワーク(兼愛交利)。これらすべてのシステムを日々の実務に定着させるための「トリガー」となるのが、私たちが日々の礼拝で行う「報天(ほうてん)」という動作である。

1. 業務終了時のセルフ・デバッグ 報天とは、単なる形だけの儀式ではない。一日の現場(実務)を終えた後、祭壇の前に立ち、天を仰ぎ見る。それは「今日一日、自分が引いた線(決断や行動)は、本当に天志(公の利益)に沿った真っ直ぐなものであったか」をお天道様に報告し、自己監査(セルフ・デバッグ)を行う時間である。

2. 明日へのシステム再起動 人間は弱い。どれほど気をつけていても、疲れや焦りから指矩がブレてしまうことがある。しかし、この「報天」のプロトコルを毎日の終わりに組み込んでおけば、エラーがシステム全体に致命的なダメージを与える前に、自らの過ちに気づき、翌朝の再起動時に修正することができる。天を仰ぎ、明日もまた狂いのない直角を刻むことを誓う。これでようやく、私たちの長い一日は完結するのだ。

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